咬合・顎関節症

咬み合わせ異常によるお口のなかの病態は、患者様自身のみならず、歯科医師・歯科衛生士にとっても原因を特定、診断、治療することが難しいのが現状です。理由は、咬み合わせに対する医療、研究が遅れていることから、一般的に発信される情報が少なく、知識の周知がなされていないことに起因します。歯が痛くなって歯医者に行って削って埋めて治療が終わったのに、また痛い。また痛くなったので歯医者に行き削られて今度は歯の神経を取られて一時的には治った。またしばらくしたら同じ歯が痛くなって歯医者に行き、歯の根に膿が溜まっているからと根の治療をして、、、こんな繰り返し治療が現在の歯科治療では日常的に行われています。もちろん、虫歯菌や歯周病菌による病態である可能性もありますが、咬み合わせに関してもチェックさせて下さい。

 

正常咬合

アンテリアルガイダンス

カスピッドオクルージョン

フルバランスドオクルージョン

...etc.

異常咬合

オープンバイト

シザースバイト

クロスバイト

臼歯ガイド

...etc.

 

治療法

スプリント療法

咬合調整

高周波療法

...etc.


顎関節症は現代病です。人類の進化の過程の中で、ヒトは体幹に比較して頭部の重量がどんどん大きくなっているのは周知のとおりです。また、頭部においては、下顎骨が顕著に縮小しているのに対し、歯牙の大きさは進化のスピードにおいついておらず、大きいままです。現代社会において歯並びの異常や顎関節の異常が多くなっているのはこのためです。また、現状では自覚症状のない方でも、咬み合わせの不調和を持続していることを背景に、簡単なきっかけ(たとえば“あくび”をしたり、転んで顎をぶつけたり、口を大きく開けただけでも)で顎関節症の自覚症状が出始める場合があります。